犬の刷り込み期間

犬の刷り込み期間

動物の愛護および管理に関する法律

環境省告示第20号 動物取扱業者が遵守するべき動物の管理の方法等の細目(第5条、一、ホ)
幼齢な犬、ねこ等の社会化(その取得優の社会行動様式を身に付け、家庭動物、展示動物等として周囲の生活環境に適応した行動が採られるようになることをいう。以下同じ)を必要とする動物については、その健全な育成及び社会化を推進するために、適切な期間、親、兄弟姉妹等とともに飼養又は保管すること。

適切な期間、親、兄弟姉妹等とともに飼養又は保管すること

これが「刷込期間」という【犬の一生を左右する重要な期間】のことを指します。
【刷込期間】というのは、犬として生きていく為に必要な知識を学ぶ期間であって、本来ならば販売することが出来ないはずなのです。
人それぞれ刷り込みに有する期間は様々ですが、私達は【生後二ヶ月~六ヶ月】と考えています。
その中でも特に2~4ヶ月間は一緒に親兄弟等と過ごさせて、犬として必要な言葉を覚えさせる管理を行わなければならないと考えております。賢い子に育てる為に大切な期間です。
しかし、これにもデメリットがあります。それは多頭飼育の場合、一頭が吠えると、他の子達が吠えだし、それがクセとなり、ムダ吠えとなってしまいます。
ですからせめて生後三ヶ月間は一緒に過ごせる環境を与えてあげるような管理をおこなっております。
しかし、現状ではこれを行っていない繁殖家・ペットショップが非常に多いのです。

刷込期間の重要性

子犬は親(主に母)兄弟・仲間と共に過ごすことで、様々な経験をします。
母・兄弟とのじゃれ合いによってムダに咬むことを止めます。よく母犬が子犬のマズル(口部)を軽く銜えて低い声を出している場面を見かけます。これは母犬がダメだということを教えているのです。
そのような経験をすることによって、子犬は犬の言葉(ボディーランゲージ)として多くの言葉を覚えるのです。
言葉を多く知っていると、犬同士の挨拶もスムースに行え、自分の気持ちを相手に伝える為の言葉(ボディーランゲージ)も多く知っていますので、それだけ心にも余裕ができます。
それが認識力の幅につながり、認識力の幅を高めた子ほど、色々な知識を吸収しやすくなるのです。
犬は持って生まれた習性の他に、様々なことを子犬の時期に身に付けていくのです。
この刷り込みを終えた子と、そうでない子の差は、かなりの開きがあり、成長しても刷り込みを受けた子の方が、よりしっかりと学習出来る認識力の幅を持っているため、割とすんなりと何でも覚えてしまいます。
ですから、【刷り込みの終えた子犬】を飼うほうが、より飼育しやすい犬に育てやすいのです。
認識力の幅ができ、色々なことを吸収し、賢い子に育ってくれます。

犬種によっては使える言葉の数が異なる

ハスキーやラブラドール、ジャーマンシェパードのように使える言葉の数が多い犬種とそうでない犬種が存在します。
それは我々人間の改良目的によって違いが出ているのです。
かわいい顔やスタイルを求めて作られた犬種は、成犬になってもかわいい顔をしています。つまり幼犬のままの顔をしているのです。
一般的な家庭犬で人気のある犬種の中には、【幼児性】を残したまま成犬になるように改良された為、使える言葉も非常に少ない犬種も存在します。
大型犬のほとんどが使役犬として改良されましたので、使える言葉も多いようです。ですから使える言葉の数が多い犬種は、ハスキーやラブラドール、ジャーマンシェパードのような大型犬に集中しているのです。
ただし、これは犬の言葉(ボディーランゲージ)であり、言葉が多いほど野生の犬族に近いというだけで、人と犬との生活で、役立つ物かは別ですが、言葉を多く知っている犬種の方が、表現力が豊かなのは間違いありません。その意味を人間が理解出来ていると、その賢さ(表現力の豊かさ)を更に理解することができるでしょう。ハスキーの場合、人間が犬の言葉を知らなかったために、賢さ(表現力の豊かさ)を理解できなかったのかもしれません。

ホワイトシェパードとつきあっていると

私達は自由に行動出来るようにすべてのホワイトシェパードを屋外で飼育しています。成犬から幼犬まで一緒に過ごしています。「キャンキャンキャン」と、子犬の鳴き声が聞こえたりします。こうやって犬として必要な知識を覚えていくのです。
ですから、群れとして生活していますので、他の母犬が生まれたばかりの子犬をかみ殺したりすることがまったくないのです。
犬種を問わず他の犬舎ではそのような事が実際にたくさん起こっているのです。
このようにして群れで育った子は、色々なことを吸収する力があり、いつの間にか色々な言葉を覚えてしまいます。
「ホワイトシェパードは訓練しなくても覚えてしまいます」と言えるのは、【刷り込み】を大切に考えているからこそ言えるのです。
私達の子達を眺めていると、常に言葉(ボディーランゲージ)を発しています。
そのボディーランゲージの意味を覚えると、まるで会話をしているかのようです。
お腹を見せるという動作も、相手に対して敵意はありませんという合図なのです。ですから余計な喧嘩はおこりません。
そのような合図を理解出来ない犬が、相手を咬んだり激しく威嚇してくるのです。
本来ならば知っていなければならない言葉も知らずに育ててしまった人間側に責任があるのです。
これをお読みになった方は、犬を購入する前に、是非【刷り込み】について考えてみてください。
上の画像をご覧下さい。子犬が幼犬に唸っています。「食べに近づくな!」こうやって成犬から若犬へ、若犬から子犬へ、子犬から幼犬へ、段階ごとに言葉を教えていくのが解ります。
成犬が子犬期には教えないことも、若犬期になれば教える言葉があったり、見ているととても楽しいものです。

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